ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「後半戦はこんな作戦で」夏歌編その5

今週のお題「夏うた」

理子;

えっ
そうなの
CDものすごくよかった。
今でもよく聞く
CDだよ。

純一君が
選んだの

純一;

今はないけど
CD屋さんの
女店員に選んでもらいました。

僕は音楽が苦手で

得意のものはないのですが

理子;

長年
わからなかったことが
一気にわかって
良かったです。

純一さんだったんですね。

純一;

ごめんなさい
ゆめをこわしたかな
白馬の王子だと思っていたんでしょう

理子;

そんなんじゃないけど
純一さんだとは
当時みじんも考えなかったわ

純一;

同じ高校に行けるように
僕は勉強したんだ。

でも
理子さんは残念ながら
その高校には
来なかった。

それで
理子さんの家の周りに
張り込んでいて
理子さんを見ていたんだ。
6月ごろ
なんか落ち込んでいるように見えたので
理子さんのお母さんに聞きに行きました。

そしたら
夏歌事件のことを聞き
元気を出してもらいたいと
CDを買って
郵便で送ったんです。

理子;

私に関心を持っていただいていたんですね

純一;

とても好きだったんです。

でもよくよく考えると
僕って
ストーカー規制法の対象になるのではないかと
気づいて
やめました。

それからは

家が近くだから
偶然見る程度です。

理子;

あー

あー

(理子は返す言葉がありません)

純一;

大学卒業と同時に
引っ越しされたと聞いて
もう偶然でも会えないのかと
残念でした。

理子;

そうなのね

(そう答えるしか
ありませんでした)

純一;

次の日曜日も

会えますか。

理子;

それはできません。

純一;

えっ

理子;

来週の

日曜日は実家に戻る
引っ越しの日なんです。

純一;

実家に戻るということは
私の家の近くに
来るんですね
それはよかった。

お手伝いの伺いましょうか。

理子さんのお母さんとは
面識がありますので

理子;

じゅあ
お願いします。

それから
純一はプールの中を歩いたり
理子は泳いだりして
また話して
12時になったので
プールを出て
ファーストフードを買って
涼しい木陰で
食べてから
引っ越しの
片付けがあるので
二人は別れました。