今週のお題「夏うた」
理子;
えっ
そうなの
CDものすごくよかった。
今でもよく聞く
CDだよ。
純一君が
選んだの
純一;
今はないけど
CD屋さんの
女店員に選んでもらいました。
僕は音楽が苦手で
得意のものはないのですが
理子;
長年
わからなかったことが
一気にわかって
良かったです。
純一さんだったんですね。
純一;
ごめんなさい
ゆめをこわしたかな
白馬の王子だと思っていたんでしょう
理子;
そんなんじゃないけど
純一さんだとは
当時みじんも考えなかったわ
純一;
同じ高校に行けるように
僕は勉強したんだ。
でも
理子さんは残念ながら
その高校には
来なかった。
それで
理子さんの家の周りに
張り込んでいて
理子さんを見ていたんだ。
6月ごろ
なんか落ち込んでいるように見えたので
理子さんのお母さんに聞きに行きました。
そしたら
夏歌事件のことを聞き
元気を出してもらいたいと
CDを買って
郵便で送ったんです。
理子;
私に関心を持っていただいていたんですね
純一;
とても好きだったんです。
でもよくよく考えると
僕って
ストーカー規制法の対象になるのではないかと
気づいて
やめました。
それからは
家が近くだから
偶然見る程度です。
理子;
あー
あー
(理子は返す言葉がありません)
純一;
大学卒業と同時に
引っ越しされたと聞いて
もう偶然でも会えないのかと
残念でした。
理子;
そうなのね
(そう答えるしか
ありませんでした)
純一;
次の日曜日も
会えますか。
理子;
それはできません。
純一;
えっ
理子;
来週の
日曜日は実家に戻る
引っ越しの日なんです。
純一;
実家に戻るということは
私の家の近くに
来るんですね
それはよかった。
お手伝いの伺いましょうか。
理子さんのお母さんとは
面識がありますので
理子;
じゅあ
お願いします。
それから
純一はプールの中を歩いたり
理子は泳いだりして
また話して
12時になったので
プールを出て
ファーストフードを買って
涼しい木陰で
食べてから
引っ越しの
片付けがあるので
二人は別れました。