ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その99


真知子は
東京の
国立の建築系の
大学に
合格が決まっていました。

雪子が
薬剤師試験に
合格さえすれば
真知子に
子供のときから
与えられていた
すべての
ミッションを
クリアしたことになります。

朝早くから
夜遅くまで
1対1で
教えました。

当時の薬剤師試験は
過去問を完璧に
覚えていたら
合格できるのです。

何度も何度も
過去問の制覇です。

真知子の
厳しい見立てでも
合格レベルの
50パーセントまで
達していました。

試験が翌日に迫った日も
朝から晩まで
勉強して
雪子は
意識がもうろうとなっていました。

篠原君のことなど
考える余裕さえなくなっていました。

その日は
すぐ寝て
朝まで
ぐっすりです。

夢さえ見ませんでした。

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その98

普段は
絶対に出てこない
篠原君が出てきたのです。

篠原君は
「幸せになって下さい」と
だけ
言って消えてしまいました。

それが
妙に
リアルで
ありありと
記憶しているのです。

夢は
見ていても
起きると同時に
忘れるのに
忘れません。

いつもの篠原君は
ひょうきんなのに
超真面目で
その点でも
現実とは違っていたのです。

そんなことを思いつつ
卒業式の
翌日は過ぎ
翌々日にも
同じ夢を見たのです。

「これは
篠原君からの
超能力を使った
連絡なの」と
思ってしまいました。

そんな事を
思っていたのですが
間近に近づいた
薬剤師試験を
乗り越えなければなりません。

当時の
薬剤師試験は
雪子にとっては
超難関ですが
勉強すれば
何とかなるレベルだと
真知子が言っていました。

篠原君のことは
一時保留して
最後の
追い込みをすることにしました。

今年の夢は上半期を過ぎてどうなった?

今週のお題「2018年上半期」

昨年の12月はてなブログの課題で2018年の抱負を書きました。

asukarukun.hatenablog.com

 

1.家内安全・天下太平を願うこと

2.2017年に特許申請したふたつの特許を実現すること

3.互い違い階段のらせん階段の製作

4.ロフトくんワンタッチ立て掛け装置の完成

5.互い違い階段のグッドデザイン賞受賞

の五点を

あつかましく

書いてみました。

 

1.はともかく

2.は実現すべく頑張っていますが無理かも知れません。

3.は時間を要しますので後回しになっています。

4.は完成しております。

5.は一次審査は合格して8月の始めに現品審査があります。

東京幕張に三度赴く必要あります。

旅行の苦手な私には相当な試練です。

 

暑いですよね。

 

やっと半年が過ぎて

暑い夏がやってきました。

 

暑い夏は

私にはながいのですが

越せるかどうか

わかりません。

 

 

 

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その97

 

卒業式が終わると
茶話会のようなものが
用意されていたのですが
雪子は
家に帰ってしまいました。

卒業式に来ていた
お祖父さんや父は母
卒業式が
そんなに
悲しいのだろうと
普段見せない様子に
驚いていました。

家に帰ると
自分の部屋に
閉じこもっていました。

夕ご飯も
ほんの少しだけ食べて
電気を消して
ベッドに入りました。

寝るような時間でなかったので
寝られないけど
寝ていると
少しは
忘れられるような
気がしたのです。

うつらうつら
寝ていると
夢を見ました。

雪子は
普段から
夢をハッキリと
見ます。

いつも
勉強している夢です。

「夢の中で
勉強したから
お昼間は
勉強する必要は
ないわ」というのが
雪子の
決めセリフでした。

そんな夢を見ることが
多かったのですが
その日の
夢は
違っていました。

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その96

そこまで
雪子と会うのが
嫌だったのです。

面と向かって
「あんたなんか嫌い」と
雪子に
言われたら
回復しがたい
ダメージを受けて
一生くらい人生を
送ることになると
考えていたのです。

会わなければ
言われる心配もないし
雪子を
愛した日々は
美しいまま
思い出として
残ると
どういう訳か
篠原君は
思いました。

その影響を受けたのは
雪子だけです。

雪子は
理由もわからず
これ見よがしに
卒業式にさえ
出てこないことに
大きなショックを
感じました。

全身から
血の気が引くのを
雪子は感じました。

倒れそうになりましたが
ぐっと我慢していると
涙が
出てきました。

周囲のものは
そんな事は
わかりませんので
卒業式で
泣いているのだろうと
思っていたのです。

私の誕生日が来て2018年の半年が過ぎた

2018年の抱負は

1.家内安全・天下太平を願うこと

2.2017年に特許申請したふたつの特許を実現すること

3.互い違い階段のらせん階段の製作

4.ロフトくんワンタッチ立て掛け装置の完成

5.互い違い階段のグッドデザイン賞受賞

だったんですが

1.家内安全天下太平は

まだ半年残っていますので

わかりません。

2.特許に実現ですが

前途多難です

3.らせん階段は未だできていません。

4.ロフトくんワンタッチ立て掛け装置は完璧にできました。

5.互い違い階段のグッドデザイン賞は応募しましたが

一次審査の結果は27日にわかる予定です。

2次審査もあるそうですので前途は多難というか

無理かも知れません。

 

なんか大変です。

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その95

忙しい中
お祖父さんや
父母も
雪子の
晴れ姿を見るために
卒業式を
見に来ていました。

もちろん
真知子も
来ていました。

いちだんと映える
衣装の雪子は
みんなに見られました。

薬学部の
卒業者の名前が
読み上げられ
雪子は
立ち上がりました。

松本君は
飛ばして
篠原君が呼ばれましたが
立ち上がるものは
いませんでした。

篠原君は
卒業式を
欠席していたのです。

雪子は
辺りを見回しましたが
篠原君の姿は
ありませんでした。

雪子は
がっかりしました。

卒業式が
最後の会える
チャンスなのに
会えなかったのです。

篠原君は
そのころ
家で
勉強していました。

卒業証書は
翌日にでも
学生課で
もらうつもりでした。

篠原君は
雪子に会わないように
行かなかったのです。