ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その98

普段は
絶対に出てこない
篠原君が出てきたのです。

篠原君は
「幸せになって下さい」と
だけ
言って消えてしまいました。

それが
妙に
リアルで
ありありと
記憶しているのです。

夢は
見ていても
起きると同時に
忘れるのに
忘れません。

いつもの篠原君は
ひょうきんなのに
超真面目で
その点でも
現実とは違っていたのです。

そんなことを思いつつ
卒業式の
翌日は過ぎ
翌々日にも
同じ夢を見たのです。

「これは
篠原君からの
超能力を使った
連絡なの」と
思ってしまいました。

そんな事を
思っていたのですが
間近に近づいた
薬剤師試験を
乗り越えなければなりません。

当時の
薬剤師試験は
雪子にとっては
超難関ですが
勉強すれば
何とかなるレベルだと
真知子が言っていました。

篠原君のことは
一時保留して
最後の
追い込みをすることにしました。