ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その48

起きて
朝食までの仕事を
当地では
「朝の間の仕事」仕事と言います。

慣用句の
「あさめしまえ:朝飯前」の
語源となる様な
仕事です。

とにかく
朝起き縦の空腹時
重労働は
こたえるし
薄明かりの中する仕事ですし
簡単な仕事が
多いのです。

家長の
清左衛門は
そんなところに気配りしていました。

日が
充分に出たころ
家に帰ります。

外の
井戸で
手足と
顔を洗います。

汗が出る時には
服を脱いで
拭き取ります。

家に入って
清左衛門の母親と
亀太郎の姉が作った朝食を食べます。

朝食は
いつも同じです。
畑で取れた野菜の
漬け物と
煮物
それに
麦飯です。

漬け物は
大根が主ですが
キュウリや
なすなど
漬けられるものなら
何でも
漬けて食材にします。

煮物は
単に
水で炊いただけのもので
出汁を使っているわけでもなし
油揚げなどを入れて
美味しくなどしていません。

醤油や
味噌など
全く使っていません。

塩味のみです。

麦飯は
江戸時代の調理法では
誠に食べにくいものでした。

麦は
外側ほど硬くなっていて
お米のように
簡単に精白できません。

江戸時代は
麦を
水に浸けてから
砕いて
それから炊きます。

麦特有の
臭い(一般的には臭いと言います)と
ボソボソする
麦飯です。

清左衛門一家は
この食事になれているというか
食べられること自体を
感謝していました。