ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その111

この時代の
フォーマルな服装は
紋付き袴です。

袴はともかく
紋付きを
着るだけで
フォーマルになります。

紋付きのような
一張羅(いっちょうらい:
1枚しかない上等なもの)や
綿入れ(綿のはいった着物)は
夏場
ほどいて
洗い張りをするのが
普通です。

女性たちの仕事は
奥が深い
洗い張りは
着物を
ばらして
縫って
元の反物の大きさに戻します。

それを洗って
糊を付けて
板に張り付けて乾かすか
竹籤の先に釘が付いたもので
引っ張りながら
乾かします。

それから
着物を
また作るのです。

一夏毎に
お布団や
着物を
ほどいて
作り直すのです。

女性の仕事は
これだけではありません。

現代でも大変な
子育てがあるのです。

おますは
結婚した時は
もちろん子供がいませんから
身軽で
天性の才能で
調理・裁縫・野良仕事を
こなして
その上
宮水運びを
していたのです。