ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

長編小説「昭和」その204

鶴松が15才になった時
清左衛門は
家を
変えることにしました。

今までの
家は
地主の家としては
手狭です。

収穫できた
お米を
座敷まで積む
始末でした。

それに
清左衛門の
弟と妹も
同居していますが
縁側の隙間で寝起きしている始末です。

地主になれたのは
家人全員の
努力の成果であったのですから
家人があまねく
恩恵がなければならないと
清左衛門は
考えました。

と言うわけで
村はずれの
浄願寺近くの
少し小高くなった
畑に
家を作ることにしました。

大工としては
有名だった
叔父さんは
もう既に亡くなっていないので
村人の中で
上手な人に頼みました。

清左衛門や
弟も
手伝いました。
おますは
「鶴松にも手伝わせたら」
と言いましたが
清左衛門は
「やめとこう」と
答えました。

清左衛門は
頼みたかったのですが
鶴松が
うまくできなかったらと
心配して
頼めなかったのです。