他のことなら 正反対でも 許すことが出来ても 赤ちゃんのことでは 譲れないことになるのです。 最初の内は お風呂をどのように入れるとか 服は赤が良いとか 寒くなったから 厚着にすべきだとか そんなことで 何時間も 議論していました。 そのような問題に 特に真理があるわけでもなく 答などなく 裁定をする機関もありません。 譲歩した方が 納得した方が 負けとなります。 優柔不断の 正弥が 普通は 譲ってしまうのです。 千香は 常勝ですが なにか 後味が悪い感じが 残っていました。 何度も 同じようなことが起こると 千香は どうしようと 思うのです。 議論を すること自体 問題が多いようになったのです。 そうなると ふたり会話は だんだんと 少なくなります。