ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その3

冬の寒い日は
大きないろりのあるお部屋と
大きな暖炉のある応接室で
過ごしていました。

暑い夏は
大きな母屋の
一番風が通る
土間の横で
涼を取っていました。

外に出ることなしに
いろんな事が
すませましたので
雪子は
太陽に当たることもなく
白い肌が
ますます白くなっていました。

だからといって
友達が
いなかったと言うことではありません。

同じ歳の
友達が
いつも家にいました。

その友達の名前は
真知子です。

真知子は
乳母の長女で
この先
大学まで
同じでした。

お祖父さんが
そのように
お願いしたからです。

雪子は
真知子の
家にも
行ったことがあります。

家の隣の
会社の従業員寮に
家族とともに
住んでいました。

雪子が
真知子の
家を最初に
訪れたときの
感想は
「こんなに
狭いんだ

どんな風に
暮らしているんだろう」でした。

もちろん
言いませんでしたが。