ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その6

学生の
問診から始まって
予診
教授の診察
検査と
続きました。

朝は早くから来て
3時過ぎに
再び
教授の診察となります。

教授は
まさに
名医のように見えました。

今なら
血液検査で
たちどころに
わかる病気ですが
当時は
そのようなことがなくて
名医に頼るしかなかったのです。

医師は
おもむろに
首筋を
両手で
触りました。

柔らかい手でした。

少し
そばいと
感じました。

医師は
よーく考えて
再度
触診して
話し始めました。

医師は
甲状腺異常です」と
もぞもぞと
言いました。

医学用語ですので
付き添いの乳母は
わかりませでした。

そこで
書いてもらいました。

メモ用紙に
甲状腺異常」と
書いてもらいました。