ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「和巳の恋」第14話

二回目の
デートというか
勉強は図書館ではじめしましたが
話すと怒られそうなので
午後からは
マクドでしました。

その日も
試験のことを
話しました。
よく種が尽きないものです。

三週間ほど経つと
試験の結果が発表になりました。
もちろん
ふたりとも合格していたのですが
相手はてっきり
不合格だと思い込んでいたのです。

その翌日
和巳の直属の上司が
試験の結果を聞いてきたのです。
会社としては
和巳が試験に通っていると
都合が良いので
気になっていたのです。

聞かれた
和巳は
前々から考えていたように
「不合格」と答えました。

もし合格と答えたら
次の春の試験を
受けると
都合が悪いので
言わなかったのです。

合格していると
資格手当が
1万5千円ほど付くので
良いのですが
春まで我慢です。

上司は
「君が何で落ちるんだ。
あんなに勉強していたし
模試も点数が良かったのに」と
残念そうに言いました。

次にあったとき
お互いに試験の結果のことは言いませんでした。
和巳と優は
二週間に一回くらい会って
勉強をしたのです。

お互いに合格するくらいの力が
あるので
勉強がはかどったのは言うまでもありません。

特に優の知識は
桁外れで
和巳は
そんな優を
先生と仰ぎ
尊敬していました。

優も
優秀な生徒を持って
上機嫌でした。

クリスマスには
ふたりで
食事をしました。
その時は
勉強のことは言わないと
言っていましたが
結果はその話ばっかりでした。

正月がやってきて
ふたりで初詣にも出かけました。