ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「笑顔のアイコンタクトに魅せられて」その204

夏子ちゃんは
大変喜んでいました。

チョウチョを
触ろうとしました。

でも
三才の子供に
捕まるような
チョウチョはいませんでした。

もちろん
チョウチョを
捕まえたらいけないことを
夏子ちゃんに言ったら
止めて
見るだけにしました。

夏子ちゃんは
ジッと
その場に立って
チョウチョと
お花を
見続けました。

薫子と
登は
夏子ちゃんのそばで
同じように
見ていました。

何も
言わないで
十数分が
過ぎました。

登も黙って
はじめは
チョウチョや花を見ていましたが
すぐに
薫子の方だけを
見始めました。

あまり
ジーっと見ていたら
ヘンですので
チラ見でした。

登は
いつ声を
掛けようか
迷っていました。

姉が
「押しの一手」と
教えられていたので
この場も
押しかと
思いましたが
踏ん切りが付きません。

夏子ちゃんが少しだけ進んで
薫子の
周囲に
スキができたので
登は
そこに入りました。

相当
薫子に
近づきました。

薫子が
少しだけ驚いて
登を
見ました。

登:
チョウチョは綺麗ですね

薫子:
そうですよね。

夏子が
あんなに
興味があるなんて

良いところに連れてきていただいて
ありがとうございます。