ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「順子」その18

球技大会以降
特進科の生徒の中には
運動クラブに
入るものが
多く出てきました。

何か活気のあるような
クラスに変わっていきました。

順子は
良かったと思いました。

順子は
サッカー部に
誘われましたが
その当時は
女子のサッカーは
なかったので
そう言う言い訳をして
断りました。

順子は
運動より
もっと興味があったものが
有ったのです。

順子は
人間に大きな興味が
あったのです。

そこで
順子を慕う
友達と一緒に
社会クラブという同好会を
作りました。

先生も
順子の力を
知っていたので
すぐに
賛成しました。

社会クラブでは
最初の
研究課題として
「信号を守る人はどんな人」という
ものにしました。

交通信号を
守る人と
車が来ないと
渡ってしまう人の
違いを
研究するというものです。

学校近くの
交差点が
廊下の窓から
よく見えるので
そこで観察するのです。

季節や時間
天候の違いなどで
変わっていくことがわかってきたのです。

同好会自体の
人気も
そんな研究で
上がってきました。

廊下で観察しながら
なんだかんだと
話をするのが
楽しいのです。

順子は
聞いているだけで
聞き上手だったのです。