ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「大切な彼女は突然に」その68

夢の中では
『私を忘れて
幸せになってとは
言えないけど
私を思って
一生
寂しく過ごすことなど
ないように
して下さい』というようなことを
言っていたようなことを
思い出しました。

犯人なんか
怨まず
幸せに暮らせと言うことが
由美子の
真意なんだろうと
思うことにしました。

平日は
仕事に熱中するようにしました。

同僚に言って
体力がいる仕事を
譲ってもらうことにもしました。

週末になると
住職さんが
やって来るので
イヤでも思い出してしまいます。

由美子の写真を
見ていて
また涙が出てきました。

いつまでなんだろうと
思いました。

由美子のことを
忘れることがないので
きっと
いつまでも
いつまでも
涙が出るのだろうと
思いました。

そんな時間が
自分でも
いとおしいと
思うようになっていました。

時は過ぎ
四十九日の法要が
上羽のマンションで
行われました。

いつもと同じように
住職さんが来て
お経を上げて
少し長目の
法話をしました。

当時はやっていた
『千の風になって』にちなんで
そんな話でした。

亡くなった人は
光になって
みんなを
見守っていると言う話です。

「そうかな」とも
思うのですが
「そうでもなさそう」とも
思える節もあるのです。



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