ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「最期の恋愛」その5


彼女は
スマホを取りだして
「友達に
お願いします。

ラ○ンできます。

新しい情報も欲しいし
私の病状も進行するかも知れないし」
と話しました。

彼は
内心
「あなたのガンについての新しい情報など
私は知りたくないし
私は医師でもないので
有用な情報も持っていないのに
友達になっても
仕方がないのでは」と思いつつも
彼女の
積極性に負けて
スマホ
お互いに
フリフリしてしまいました。

会ってから
どれくらい時間が過ぎたでしょうか
初冬ですので
早く日が落ちるので
外は
夕方のようになっていました。

次の
抗がん剤治療の日を
お互いに確認して
その日は
別れました。

次の
抗がん剤治療の日は
彼と彼女は、違っていました。

彼は
今日は
絶対に
彼女には会うことはないから
今日は
早く帰れると
考えていました。

早く帰って
開発の
プレゼンを
完成させようと思っていたのです。

その日の
抗がん剤治療も
厳しかったです。

吐き気はするし
おしっこはしたくなるし
しんどいし
大変でした。

青息吐息で
食欲がないので
昼はやめようか考えたのですが
耐力を付けなければならないので
食べることにしました。

何となく
中華の酢豚が
食べたいので
病院のレストランで
食券を買いました。

隣で
食べている
ラーメンの臭いで
吐き気がしますが
がんばって
酢豚を食べ始めると
彼女が
後ろから
「また会いましたね」と
言った声が聞こえました。