ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「最期の恋愛」その18

彼女は
知っていました。

よくなっていることは
一時的なことで
余命に
大きな変化はないことを
知っていたのです。

主治医に聞いたし
自分で調べたし
わかっていたのです。

それと同時に
彼の余命も
あとわずかだということを
知っていたのです。

彼は
楽天家ではなかったですが
死ぬとは思っていなかったのです。

ガンは
治ると
彼は考えていました。

彼女の様態についても
彼女から
聞いていたのにもかかわらず
大丈夫と
思っていたのです。

このふたりに
認識の違いはありましたが
知り合ってから
2か月が過ぎました。

彼女は
元気でいられる時間が
限られていることを
知っていたので
やりたいことは
さっさとしようと考えていました。

結婚までしたいとは思いませんでしたが
やっぱり愛する人
一緒に暮らしたいと
思っていたのです。

彼のほうは
そんなに急ぐこともないと
反対に思っていました。