ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「最期の恋愛」その19

彼女は
本当のことを
彼に話した方が
良いかどうか迷いました。

悩んでいる時間はありません。

ふたりには時間が
なかったのです。

いずれわかることですから
率直に
彼に
言ってしまいました。

余命宣告を
言ってしまったのです。

彼は
最初は
信じませんでしたが
秀才の彼女が
言うことだから
本当に違いないと
考え始めたのです。

楽観視していた
彼は
奈落の底に
落とされた気分になりました。

その日は
それ以外は
ほとんど話さず
別れました。

彼は
肩を落として
家に帰っていきました。

彼女は
言わない方が良かったかなと
思ったのですが
でも
目的のためには
言わずには
おられなかったのです。

彼と彼女は
もうすぐ死ぬんだと
思うと
心細くなって
人恋しく思いました。