ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの71歳の老人の日記です

ブログ小説「もしものマリヤ」ふりかけ編その4

今週のお題「ごはんのお供」

マリヤは
高校3年生
進路について
もうとっくに
考えていなければ
ならない時期なのですが
マリヤは
もしものことを考えて
後回しにしていたのです。

 

周りの
家族や
先生は
困ったものだと
思われていました。

 

マリヤは
言い訳がましく
考えてはいないことはないのですが、
「一番目の志望は医師
2番目は文学部
すべり止めに農芸化学」と
考えていました。

 

一見ばらばらのように見えますが
マリヤの中では
筋道が通っているのです。

 

他の人
上手く説明できないので
みんなは
「そんなのでいいの」と
言っていました。

 

最大の理解者の
マリヤの父親にも
今志望の選択は
理解されていませんでしたが
とりあえず
応援されていました。

 

寒い試験の時期が
やってきました。

 

マリヤなりに
相当勉強しました。

 

周りの目でも
勉強していると
見ていたので
医学部に行けるのではないかと
思われていました。

 

試験の日
起きられなかった時のことを
考えて
父母に
必ず起こすように
言ってから
早めに寝ました。

 

いつもと違う時間だったので
目がさえて寝つけられません。

 

試験の時は
いつものことですが
その朝
眠たくなってしまったのです。

 

ふりかけのついた
お弁当を持って
試験場に
向かいました。

 

ふりかけ事件のこともあるので
何か不吉だとも思ったのですが
美味しいので
「可」としました。

 

試験は
まあまあでしたが
結果は
不合格でした。

 

こんなのが続いて
最後の
農芸化学になってしまいました。

 

就職も考えましたが
時期が
就職超氷河期だったので
あまり
女性のいない
大学に通うことになったのです。

ブログ小説「もしものマリヤ」ふりかけ編その3

今週のお題「ごはんのお供」

マリヤはあこがれの人のことを
考えても
どうしようもないことが
頭では
わかっているのですが
考えてしまうのです。

 

そんなことを考えつつ
時間は過ぎます。

 

マリヤには
一番いやな
時が来るのです。

 

それは歴史の時間で
聖母マリアのことが
授業内容になるときです。

 

キリスト教のことが出てくる
世界史のはじめと
隠れキリシタン
話題となる
日本史の部分です。

 

世界史の時は
例の
ふりかけ事件を作った
あのお調子者が
「マリアなのに
マリヤだって」と
はやし立てるのです。

 

明日の日本史の時も
きっと同じように
言うに違いないと
マリヤは考えていたのです。

 

いっそ
休んでしまおうかとも
思ったのですが
親に心配をかけてはいけないということで
重い足で
その日も
登校しました。

 

日本史の時間が
やってきて
先生が
話し始めたのです。

 

教科書には
日本に伝わっている
聖母マリア像の写真が
のっていました。

 

きっと
言うに違いないと思った時

偶然が起こったのです。

 

その授業は
4時間目だったのですが
あこがれの人が
「はやべん」をしていたのです。

 

あこがれの人は

野球部に入っていて
朝練があったので
たぶん朝食を抜いていたのかもしれません。

 

ふりかけをかけて
ご飯を食べていたのです。

 

それを先生に見つかって
大事件が
勃発したのです。

 

授業は中断して
その日は
マリアについての
話は
なくなってしまいました。

 

マリヤには
本当に良かったと
思いました。

 

あこがれの人が
ひょっとして
考えて
はやべんをしたのかとも
考えたのですが
私なんか
考えていないという結論で
「そんなことはない」と
決めつけてしまいました。

 

でも
後日わかるのですが
そうではなかったのです。

ブログ小説「もしものマリヤ」ふりかけ編その2

今週のお題「ごはんのお供」

 

やっと
6時間目が終わって
ホームルームが終わりました。

マリヤは
不幸にも
掃除当番で
すぐには帰れませんでした。

さっさと
片付けようと思うと
余計に
ゴミ箱を蹴飛ばしたり
椅子を落としたりして
時間を費やしてしまいました。

 

やっと終わって
人気が少なくなった
学校から
帰りました。

 

近くの公園は
ちょっと知った人が
会うかもしれないので
少し離れた
人影の少ない公園へ
小走りに歩いて
行きました。

 

お弁当を
食べるためです。

 

家の習慣で
帰ったらすぐに
お弁当を
洗わなければならないので
食べなければならないのです。

 

ベンチに座って
一目散に?
食べました。

 

ふりかけは
醤油になっていました。

 

でも
美味しく食べました

 

マリヤは
何でもおいしく感じる
特技?を
持っていました。

 

『美味しくないもんなんて
世の中には
存在しない』と
思っていました。

 

マリヤは
健康的だったのかもしれません。

 

それは良しとしても
あこがれの人は
どんな風に思っていたのだろう
という問いは
頭の中を
堂々めぐりで
駆け巡っていたのです。

 

____________

著者注
今週の課題に合わせるため
ふりかけを
無理やり用意しました。

インターネットで調べただけなので
食べたこともありませんが
「たまりやのふりかける醤油」を想定しています。

tamariya.com

です。

インターネットで買うつもりもありませんし
これは広告でもありません。
私のブログは
アフェリエイトをしてませんので
これによって
収入があるわけでもありません。

 

ごめんなさいね。
美味しいと思いますが
くちにあわくても
ご了承くださいね。

____________

ブログ小説「もしものマリヤ」ふりかけ編

今週のお題「ごはんのお供」

マリヤは
高校の時に
好きな人がいました。

 

もちろん
片思いです。

 

好きだったけど
もしもと考えて
言えなかったのです。

 

そんなマリヤは
高校へは
お弁当を持っていっていました。

 

優しい母親は
愛情たっぷりの
お弁当を
マリヤのために
いつも作っていたのです。

 

ある日
嵐が来て
いつもの
スーパーマーケットの品ぞろえが悪くて
おかずがそろわなかったのです。

 

そこで
マリヤが
一番好きな
ふりかけを
お弁当に入れました。

 

ご飯の上に
かけると
湿って美味しくなくなるので
袋のまま
入れておいたのです。

 

マリヤは
今日は
一番好きな
いつものふりかけが
付いているので
嬉しくなりました。

 

お弁当を
開いて
ご飯の上の
そのふりかけを
かけようとしたときに
隣の席の
お調子者の
男の子が

「マリヤのふりかけ」と言って
空のふりかけの袋を
手でつかんで
みんなに見せたのです。

 

お調子者の男の子は
その袋に書いてある
文字を読みました。

 

「『たまりやのふりかける醤油』だって
たまりやって
マリヤとたまりや
深い関係かな」と
はやし立てたのです。

 

みんなは
大爆笑です。

 

マリヤは
自分でもわかるほど
真っ赤になってしまいました。

 

それを見逃さず
またまたはやし立てたのです。

 

大爆笑ですが
先生が
教室にやってきて
その場は終わりました。

 

マリヤは

下を向いて
その場は
お弁当を仕舞ってしまいました。

 

美味しい弁当が
食べられると思っていたのに
残念無念だと
思いました。

 

伏し目がちに

クラスのみんなを見ると
その時は
ひとりを除いて
平然となっていました。

 

ただひとり
好きな人だけが
こちらを
心配そうな目で
見ていたのです。

 

マリヤは
それを見て
考え込んでしまいました。

 

5時間目
6時間目は
お腹はすくし
あこがれの人も
気になるし
もうどうしようもない
状態でした。

 

 

春夏秋冬 食欲の落ちる時期なんてないけど、ご飯だけあるとお供はいらない

今週のお題「ごはんのお供」

ごめんなさいね。

白と言ったら黒と答える性格なんで
今回の課題も
課題に従っていませんね。

ごめんなさい。

私は
68歳で
食欲がなくなったのは
たぶん20歳代の頃
肝炎になった時と
抗がん剤治療をした時だけです。

夏だからと言って
食欲なんか
落ちません。

ごはんさえあれば
何もいりません。

塩さえ必要ないですが
夏場は
塩分も取らないと
いけないらしいので
夏場は塩をかけて
食べています。

 

夏バテで
食欲が落ちるなんて
私には理解できません。

 

皆様が
食欲がないと言っているのを聞いて
とても不可解だと思います。

でもそんな人も
おられて
素直に
可哀そうだと思います。

自分の経験したことのないことは
わからないのが
現実ですので
ご理解ください。

 

ごめんなさいね。

申し訳ございません。

ブログ小説「もしものマリヤ」もしもの備え編

今週のお題「もしもの備え」

私は
子供の頃
勉強したくない人はいるけど
働きたくない人はいないと
思っていました。

大人は
難なく
働いているので
子供だった私は
そう思ったのかもしれません。

 

いやな仕事は
やりたくないんですよね。

やりたい仕事ばかりじゃないし
そんなことに気が付いたのは
仕事を始めてからです。

バカですね。

そんなおバカな
女性が主人公です。
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マリヤは

真面目だけど
失敗ばかりしていました。

 

マリヤが生まれたのは
1975年のことでした。

マリヤの両親は
すごく仲は良かったですが
自分たちは
結婚できた以外は
不運だったと
考えていたのです。

両親は
常に
万が一に備えて
万全の態勢で
臨むようにしていたのですが
実際には
少しぬかっていました。

ふたりの間に
生まれてきた
子供に
聖母マリアにちなんで
片仮名で
マリヤと名付けたのです。

そもそも
聖母マリア
日本では
「マリア」と

表記されているのに
両親は
語感が同じような
マリヤだと思っていたのです。

こんな何とも言えない
失敗の名前を
つけられた
マリヤは
成長していきます。

大きな救いは
両親は
仲が良くて
マリヤに優しいということでした。

 

小学校に行くと
多数のクラスメートや先生と
関りを持たなければなりません。

備えが
必要になるのです。

いじめなどに会わないように
両親は
処世術を
教えたのですが
そんなむつかしいことを言われても
実践できないと
考えつつ
「わかった」と
言ってしまいました。

もしもの備えのために
もしものことばかり考えていたのです。

「もしもいじめられたら」

「もしも勉強ができなかったなら」

「もしも遅刻したら」

「もしも宿題を忘れたら」

など
ほとんど起こりもしないことや
起こっても大した影響もないものまで
考えていたのです。

そう考えていると
チャレンジはできなくなります。

ピアノを習いに行っても
もしもうまく弾けなかったらと考えて
やめたのです。

ブログ小説「後半戦はこんな作戦で」もしもの備え編その3

今週のお題「もしもの備え」

(ちょうちょが飛びかう
昆虫館の
温室の中での
話は続きます。)

純一;

理子さんは書道が
得意で
再就職できたんでしょう。

私もその手で
もしもの備えをしようと思うのですが

理子;

うーん
それは
むつかしいですね
もちろん教えることはできますが
それで就職できるほど
上達するには
何年も必要ですし
やはり才能もいるのでは

純一;

やっぱりそうですか
私には才能も時間もないんですよね

理子;

才能がないなんて言ってません。

書道は日々の研鑽が必要なんです。

一朝一夕に体得できません。

純一さんには
もっとほかの才能があるのでは
誰とでも
おくすることなく
対応できる
純一さんは素敵です。

純一;

そんなに褒められても
この対応できる能力って
本当に役立つの

リストラになっても大丈夫

理子;

それは私にもわかりません。

リストラに備えるのも良いですが
今の仕事を
頑張ってみたら

もしもの備えは
力を増すことですから
今の仕事に頑張って
力をつけましょう。

純一;

なんてもっともな
理子さんは素晴らしい。

(純一は
少し向き直して)

理子さん
私と結婚してください。

理子さんと結婚出来たら
もしもの時も
大丈夫なような気がします。

理子;

もしもの時のために
私と結婚したいの

純一;

そんなことないです。

理子さんが好きだから
結婚したいのです。

お願いします。

何年も好きだってんです。

理子;

何年も
本当に
純一;

小学校3年生の時から
ずーっと

好きだったんです。

理子;

途中で
浮気しなかった

純一;

ずーっと


会えなかった
5年間も
理子さんを忘れたことはありません。

絶対に
理子さんを
幸せにします。
私の特技は
理子さんを
幸せにすることです。

理子;

ありがとう
じゃ
結婚しましょう。

 

ふたりは
一日中
そこで話したかったのですが
入れ替えがあったので
帰りました。

お互いの家に
立ち寄り
婚約の報告をしました。

双方の親は
友達同士だし
「よかった
良かった」と
言われました。

 

きっとふたりは
幸せになるんだと
本人をはじめ
みんなはそんな風に思いました。

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このブログ小説は
これをもって終わります。

当初の予定通り
ハッピーエンドでしたが
ちょっと無駄に長い文章になってしまいました。
ごめんなさい。

次のブログは
ちょっと不幸になるものを考えております。

最後には
幸せになるのでしょうか。