ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

ブログ小説「東大阪のお嬢さま『雪子』」その71

篠原君は
作った
すみれの押し花入り
額縁を
雪子にあげました。

実習の暇な時間に
カバンから
取りだして
雪子に渡しました。

野草の
すみれを見たことのない
雪子は
何だかわかりませんでした。

すみれが
野草だとは
何となくわかっていたのですが
押し花というものが
わかりませんでした。

3年生の実習で
生薬の標本つくりで
押し花と同じことをするのですが
その日まで
もらった
すみれの押し花は
雪子にとっては
不思議の塊でした。

それを受け取ったことによって
篠原君の
誤解は
もっと大きくなりました。

雪子も
一概に
誤解とは
言えなくなってきていたのです。

一途に
自分を思ってくれる
篠原君を
悪い人間とは
思わなかったのです。

段々と
自分の中で
不思議な
気持ちが
大きくなってくるのを
雪子は
感じていたのです。