ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ブログ小説「妖精の休日」その57

57 パン屋は 今のコンビニのようなもので 酒と米以外は 何でも売っていて もちろんたばこも売っていました。 自動販売機がない時代でもありましたから 手売りです。 和己は すぐにそこの看板娘になってしまいました。 住むところも 店の上の空いている 部屋…

ブログ小説「妖精の休日」その56

56 星子の ミッションは 出ていった理由を 調べることです。 どのように 調べるか 考えました。 時間を要しますが 夢の中で 尋ねることにしました。 調べられる人には 寝ている夢のように 感じるだけです。 それで 夜になると 母親の枕元に出向き 調べはじめ…

ブログ小説「妖精の休日」その55

兼六園から 少し山側行った 小立野と言うところに 住んでいました。 小さなアパートの 2階暮らしでした。 その女性は ぱっと見 和己に似ていました。 その女性のお部屋には 旧姓で 表札が上がっていました。 星子は 姿を隠して 女性を見張っていました。 ひ…

ブログ小説「妖精の休日」その54

やはりここは 星子に頼んで 調べようか それとも 調べない方が良いか と悩みました。 そこで 星子と剛を呼んで 「和己の 母親を 探して欲しい。 結果が 良かったら 私に知らして欲しい あまり良くなかったら 剛と相談して 結果を伝えないで欲しい」 と頼みま…

ブログ小説「妖精の休日」その53

和己に 母親を 会わせたいと 湖子は思っていました。 どこにいるか 妖精の力を使えば 簡単だとも思っていたのですが 妖精の力は 使わないと決めていました。 まず 住民票を 閲覧しました。 当時は 誰でも 閲覧できたので 簡単です。 閲覧しても 新たなことは…

ブログ小説「妖精の休日」その52

湖子: いろんな事があったんだね 和己: 私は 母親に捨てられたんだと 思っています。 湖子: そんな事 お母さんには 何か理由があったんだよ 和己: お父さんは 優しい人でしょう そんな人から 別れるなんて 考えられません。 湖子: 夫婦のことは 分から…

ブログ小説「妖精の休日」その51

和己の家族は 湖子が聞いただけでは 少し複雑のようです。 妖精のほんの少しの力で 調べれば分かることですが 湖子はそれをしませんでした。 人間として 生きようと考えていたのです。 湖子は 和己に 家族のことを 聞くことを ためらっていたのですが 和己の…

ブログ小説「妖精の休日」その50

妖精を テーマにした ブログ小説は書いておりますが その中に出てきた 「湖子(ここ)」を主人公にしております。 神さまの お手伝いとしての 妖精ですが その中で 湖子は 1番頼られる妖精です。 何千年も 休みなく 働いてきた湖子は 神さまに 休暇を与えら…

カカト落としは人間全体に良いらしい

つま先立ちして 力を緩めると 全身が 下に落っこちます。 そうすると 骨に 体重の 何倍かの 力がかかり 骨は がんばるそうです。 何とかいう ホルモンが出て 骨を 丈夫にしようとします。 そのホルモンは 骨だけでなく 全身の 臓器に働くそうで 良い方にむか…

ブログ小説「妖精の休日」その48

見付けた 植物は 貴重なので 採取の許可はもらっていましたが 置いておきました。 次に見付けたのは 湖子です。 大学に置いてあった 植物標本を見て 勉強していました。 標本はいわゆる押し花のような 紙のようになっているものを 何度見持て 特長を見ていま…

ブログ小説「妖精の休日」その47

台湾への旅行は 大手製薬企業の 協力で 無料です。 パスポートを はじめて ふたりでとって お互いに 見せ合っていました。 夏休みの 終わり頃 台湾へ行くことになります。 初日は 現地製薬メーカーを訪れ 生薬の判別です。 和己は 試料作りに励みました。 湖…

ブログ小説「妖精の休日」その46

夏休み前に 多量の試料が 研究室に届きました。 大手の製薬会社からの 判別の依頼です。 みんなで手分けして 顕微鏡の 試料作りになりました。 和己は 一番の早さと 正確さで 作っていきました。 ここは 魔法なら パッパと 作っていけると思ったのですが そ…

ブログ小説「妖精の休日」その45

教授は 製薬会社の 依頼が多くて 研究室に入ると 就職に 極めて有利になるのです。 人気の高い 研究室でした。 入ろうかなとも思ったのですが 和己が なかなか 生薬判別試験に 合格しません。 和己だけを残してもと 思っていたのです。 和己は 湖子が うまく…

冬の夜は何となくもの悲しい

寒いですが いかがお過ごしですか。 私は 夜の外出は 控えております。 怖いし 暗いし 寒いし 出掛けません。 でも 用事があって 今日車で出掛けてみると 昼間の 街とは 全く違いました。 何かもの悲しく感じられました。 無常を感じます。

ブログ小説「妖精の休日」その44

湖子と和己は 学年がひとつ進んで 3年生になりました。 3年生になると 薬学部特有の教科が始まります。 そのひとつに 生薬学があります。 動植物鉱物をお薬として 使う学問で 数千年を経て 論理的というか 観念論的になっている 学問です。 論理的や観念的な…

ブログ小説「妖精の休日」その43

お部屋は 二階の 見晴らしのいいところにあります。 湖子は 女性のお部屋を 見るのは 妖精の時に いろんなお部屋を見ていましたから ピンクのカーテンに じゅうたんかと 思ったのですが そんな事ではなかったようです。 落ち着いた ベージュの色で 統一され…

ブログ小説「妖精の休日」その42

飲み終わったあと 少し話をして それから 父親に 隣の工場の見学に 向かいました。 大きな天井クレーンが付いた 工場の中に入りました。 大きな機械が 並んでいました。 今日は休みなので 誰もいませんが 多くの仕掛品が 積まれていて 活況なことが 読み取れ…

ブログ小説「妖精の休日」その41

「和己は 長瀬家の 一人娘です。 将来は 長瀬家を 継いでもらうことになっています。 会社の方は 工場で 一番仕事のできるものに 社長を継いでもらうけど 家は 和己しかいません。 田畑はなくなって仕舞ったけど この屋敷と 生駒の山林を 継ぐ者がいないと …

「みんなみんな東芝東芝のマーク」

東芝は大丈夫かな と最近の報道を見て 思ってしまいました。 少し前のコマーシャルソングで 「みんなみんな東芝東芝のマーク」というものを 思い出してしまいました。 小社のロフト付きアパートの 換気扇が 東芝でした。 東芝の換気扇は モーターがいいので…

ブログ小説「妖精の休日」その40まで

妖精を テーマにした ブログ小説は書いておりますが その中に出てきた 「湖子(ここ)」を主人公にしております。 神さまの お手伝いとしての 妖精ですが その中で 湖子は 1番頼られる妖精です。 何千年も 休みなく 働いてきた湖子は 神さまに 休暇を与えら…

ブログ小説「妖精の休日」その39

そんな一日が過ぎ 駅まで送って 和己は帰りました。 それから 1ヶ月にいちどくらいのペースで 湖子の家を 訪れるようになりました。 そのたびに いろんな料理を作ったり 将来の家のことを あーでもない こーでもないと 話し合っていました。 そんな話の中 …

ブログ小説「妖精の休日」その38

減塩食事を いつもしている 来住家の面々は 和己が作ったシチューが 美味しいと思いますが 薄味になれてない 和己が 美味しいとは 思えないのです。 湖子は 和己は無理をしてまで 従っていると 思いました。 湖子は 和己を より いとおしく 慈しむように思い…

今日は寒いけどもうすぐ春が

当地では 今日は風が強くて 寒い日でした。 風冷えのする一日でした。 大阪の 平年最低気温では 1月27日から2月2日までが最低で 2.2℃らしいです。 立春を過ぎて 徐々に平年最低気温は上がって 今日は2.7℃になっています。 平年最低気温だけを見ると 段々と春…

ブログ小説「妖精の休日」その37

湖子は 一時はどうなるかと思っていたので 和やかに 終わって ホッとしました。 大学でも 和己は もっと近づいてきました。 もう 結婚する気分です。 一週間後 同じように 大きめの 買い物袋を持って やって来ました。 こんどは シチューを作るらしいのです…

ブログ小説「妖精の休日」その36

弥生も 手伝おうと思いましたが 凄い オーラが出ていて 近づけませんでした。 ただただ 遠くから 湖子と弥生は 和己を見ていました。 真剣に 調理をする 和己は 今まで見たことのない 迫力だと 湖子は思いました。 和己が言った 予定時間に ピッタリと 出来…

こんど生まれてくる時には

健康寿命は あと6年らしいのですが 余生があまりないので 今の関心事は 次に生まれてくる時のことを 考えております。 最善を言えば 同じように 母の元に生まれて 女房殿と 結婚して 同じ子供と 出会えたなら 良いです。 でも 同じ人生は 私の悪行から言えば…

ブログ小説「妖精の休日」その35

湖子の家族は 和己が ヒーロー いや ヒロイン それも違って エンジェルになってしまいました。 弥生は 本心から 良かったと思いました。 悟生が結婚したら もう肩の荷が 降りたものだと思いました。 次の日曜日 和己は 買い物袋に 食材を入れて 約束通りに …

ブログ小説「妖精の休日」その35

湖子の家族は 和己が ヒーロー いや ヒロイン それも違って エンジェルになってしまいました。 弥生は 本心から 良かったと思いました。 悟生が結婚したら もう肩の荷が 降りたものだと思いました。 次の日曜日 和己は 買い物袋に 食材を入れて 約束通りに …

ブログ小説「妖精の休日」その34

相当朝早くに 着いて チャイムを鳴らしました。 玄関に出たのは 弥生でした。 「私 悟生さんの 大学での友達で 長瀬和己と言います。 悟生さんおいででしょうか。」と たどたどしく 話しました。 弥生の目にも テレビにも 出てきそうなとても可愛いい 和己が…

ブログ小説「妖精の休日」その33

湖子は 困ったのですが これも 自分に与えられた 使命かと 思いました。 それに パッとしない外見に 人間の中でも 可愛い和己が 恋愛感情を 頂くなど 合理的に考えて 不思議だと 思ったのです。 これは 何かの力を 誰かが使って そうさせたのではないかと 思…