ロフト付きはおもしろい

ロフト大好きの68歳の老人の日記です

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

長編小説「昭和」その101

今なら 電化マンションで 火をおこす必要さえないですが マッチがあるわけでもない この時代の 火起こしは 大変です。 当時の 最新式の 火起こしは 火打ち石と 火種箱 つけ木 を使います。 火打ち石でできた火花を 火種箱で 火にします。 それを 付け木にう…

長編小説「昭和」その100まで

1 この物語は 明治・大正・昭和を 疾風のように駆け抜けた 人々の物語です。 今からもう150年前になるのでしょうか 大きな変化がなかった 平和な江戸時代から 怒濤の 大変革の明治時代になった頃から このお話は始まります。 江戸時代は 農業の世界では 全くと…

今朝未明に見た夢です。

以下はとりとめもない 今朝の夢の話です。 あまりにも奇想天外でしたので 書いてみました。 ____________________________ 私は 高い建物から 見ていますと サイ(動物のサイです)を利用して 建物を壊します。 見てる間に 建物…

長編小説「昭和」その99

戸籍にも登録され 正式に 野田亀太郎になっても カネセイの呼び名は なくなりませんでした。 そこで 「野田」の 表札を上げてみることに しました。 当時は 郵便はもうありましたが 全く一般的ではなく 知らぬ人が 家を訪れることなど なかった時代ですが 「…

長編小説「昭和」その98

姓が不明で 困った 清左衛門は 当時村で一番の 知識を持っていた 寺の住職さんに聞いて みることにしました。 清左衛門と 亀太郎は 西本願寺の末寺の お寺に行きました。 住職は 亀太郎が 字を教えてもらった 先生に当たります。 住職は 過去帳を調べてみる…

長編小説「昭和」その97

お金で納入は ながく小作人を 続けてきた 清左衛門には 青天の霹靂です。 雷よりも びっくりなことでした。 お米を 多量に 売らなければなりません。 お米は 当時は 相場商品になっていて 一夜で お米の売り渡し価格が 変わってしまいます。 良い時に売らな…

長編小説「昭和」その96

体が綺麗になって 嬉しいのか 牛は エサを がつがつと食べ始めました。 亀太郎は 牛の頭を撫でながら 「言うことを 聞いてくれよ」と 言いました。 おますは 横で 「人間でも 牛でも 優しくしないと」と 話しました。 その翌日も おますに付いてきてもらって…

今日は堪えました。

防音室が出来上がりつつあります。 楽器もガンガンに できるお部屋です。 外壁と 屋根と 防音扉がまだです。 防音扉は 明日作るとして 今日は 屋根を作ることにしました。 今日は 朝方 曇っていて 屋根の工事をするには 涼しいかと 判断したのです。 午前中…

長編小説「昭和」その95

おますが 牛を 引っ張ると 牛は おとなしく付いてきました。 凄い力で 鋤(すき)を引っ張って 田おこしするのです。 牛が引っ張る 鋤は 長い柄が付いていて その一方に 牛が引っ張るところ もう片方に 土に食い込むように 付けられた枝があり その枝のもう…

長編小説「昭和」その94

亀太郎は 牛の世話を よくしました。 牛が働くであろう 田おこしまでには 時間があったので 楽しみでした。 宮水運びをして 牛の世話をして 大変でしたが やっていました。 おますも 牛の世話をしました。 牛にエサを与えたり 牛小屋の 掃除もしました。 牛…

長編小説「昭和」その93

飼うためには 牛小屋 働かせるためには 鞍や 牛用の農具が必要でした。 牛の食費も バカになりません。 当時の 百姓は 極めて粗食でしたが 人間以上の 大食漢の 牛は はるかに 人間以上の 食費が必要でした。 それらの出費を 考えれば 小さな田んぼが かえる…

長編小説「昭和」その92

前にも言ったように 当時は 牛は高いものでした。 凄い力持ちで 田おこしが 人間の何倍という 早さでできてしまいます。 農耕馬が 一般的になるのは 明治時代の 中頃 庶民が牛肉を 食べ始める頃です。 牛馬を 扱う職業の人を 博労と言います。 博労が もう少…

宇宙とは

ラジオを聞いていると 「宇宙へ行ってみたい」という 夢が 話題になっていました。 でも 「地球も 宇宙の一部では」と 考えて インターネットで調べると いろんな事が書かれていました。 ラジオで言っていたのは その中のひとつ 「地球の大気圏外を指す」な…

長編小説「昭和」その91

土地を より所とする 封建社会が崩壊し 資本主義が 始まりはじめたのです。 酒は その中で 大きな商品となっていました。 亀太郎と おますの間には 明治6年に次女が生まれ 明治9年に次男が生まれました。 おますは 亀太郎に従って 農繁期には 農仕事 農閑期…

ロフトの防音室の効果はこのくらい

ロフトを 防音室にしてみました。 ロフトは 階数で言えば 3階にあります。 あまり重くは作ることができません。 ほどほどに作ってみました。 どれほどの効果があるかは 今までは 同じ部屋の ロフトの下で 測定していました。 しかし 同じ部屋の中で 測定して…

長編小説「昭和」その90

鶴松が 生まれた年の年末には もうひとつ 田んぼを買いました。 清左衛門の家は 清左衛門や 叔父さん 叔母さん それに 亀太郎夫妻 亀太郎の妹と 弟と 働き手も多く 自作地もできて 小作料を払わない 土地が増えて 豊になっていたのです。 宮水運びの 現金収…

長編小説「昭和」その89

政府が どのように変わろうとも 清左衛門の家では せっせと 農業をしていました。 亀太郎とおますは 冬には おかげ参りや 飲みに行くこともせず 宮水運びをしました。 宮水運びで得た 銭は その後も蓄えていました。 他の村人の中には 宮水運びで得た 銭をも…

長電話が好きな人は幸せかも?

今日病院に行って来ました。 新しい病院も見たかったので あまりたいした病気でもないのに 行ってみました。 今時の 病院の作りで 大きな吹き抜けと ご立派なトイレ そして 広い廊下です。 それともうひとつ 建築風に言えば アルコープが そこら中にあるので…

長編小説「昭和」その88

幕末の頃は 薩長軍が 伊勢神宮の お札を撒いて おかげ参りを 誘発していたと 言われていますが 亀太郎にはわかりません。 今津から 伊勢神宮まで行くには 丸6日かかります。 大阪を過ぎて 生駒の山を越えていくには 大変でした。 おますと相談して 宮水運び…

長編小説「昭和」その87

その年には 薩長軍が 大勢 街道筋を 京都に向かっていました。 大砲を 馬に引かせていました。 兵隊さんは 揃いの 服装で 鉄砲を 持っていました。 刀も 腰に差していて 整然と 隊列を整えて 行進していたそうです。 そのあと 大政奉還があって 代官所の 要…

長編小説「昭和」その86

米倉の 床下に たくさんの 銭が 蓄えられていたのです。 村の集まりで 土地が売りに出ていることを 聞きつけていたのです。 不在地主の 土地が 売りに出されていたのです。 そこで 清左衛門が 買い取ることにしたのです。 地主になる 第一歩です。 村はずれ…

なにわ淀川花火大会は

日本では 夏は 花火のシーズンです。 当地でも 「バンバン」と 大きな音が 聞こえてきて 花火大会が 始まりました。 拙宅には 屋根の上に 見晴台のような 平らなところがあって そこで 見ました。 孫と 愛娘が来ていて 一緒に見ました。 淀川花火大会は 大き…

遮熱塗料の効果を確かめてみました。

屋根に遮熱塗料を塗ったロフトの 効果を測定しました。 いずれも 天窓・下のお部屋の窓は閉じ エアコンは使っていません。 塗っていないロフトは こんなお部屋です。 塗ったお部屋は 遮熱塗料を塗っていないロフトの温度 遮熱塗料を塗ったロフトの温度 塗っ…

長編小説「昭和」その85

政情不安は 土地の流動化を 生みました。 江戸時代の初めに 決まってしまった 地主と 小作人の 関係も 変わるきっかけとなったのです。 地主の中には 大きな事業を 起こそうと 田畑を 売却するものや 身を持ち崩して 切り売りするものも でてきたのです。 ま…

長編小説「昭和」その84

今津は 街道筋にあります。 亀太郎の家は 街道筋から 少し離れているので 人の動きを まともに見る事ができませんが その噂は 充分に伝わってきます。 結婚した翌年と 初めての子供が生まれた年には 長州征伐の たいそうな 幕府軍 西国街道を 西に進んでいき…

ついに特許査定

たぶん 世界初の 機器を使った スポンジケーキの 作り方が 特許査定を受けました。 今から 5年前の 暑い夏の日から この開発は 始まりました。 圧力容器を 製作を計画しました。 寒くなった 12月頃 最初の実験が行われました。 最初にした実験は 圧力下で 攪…

長編小説「昭和」その83

枕屏風を なぜ置くかというと すきま風から 肩口を守るためです。 「お布団で守ればいい」 とお考えの方は いわゆるせんべい布団で 寝たことのない人の 言い分です。 それに 江戸時代は 必ず 横向きに寝ていました。 肩が 張っている 亀太郎は 硬いお布団が …

探偵ナイトスクープ無理なお願いをしました。

当地の 視聴率調査によると いつも 高視聴率を誇っている 「探偵ナイトスクープ」という番組があります。 視聴者からの 無理難題を 探偵が 解決していくという筋書きです。 私も 録画してみています。 と言うわけで 私も 調査依頼を 出してみました。 没に決…

長編小説「昭和」その82

夏の必需品は 蚊帳ですが 冬にも 寝る時の 特別の 必需品は 枕屏風です。 今は そんなものが 全く必要ではないですが 江戸時代末期の 極めて風通しの良い あるいは よすぎる家では 絶対に必要な品です。 亀太郎が使っている 枕屏風は もちろん 誰かのお古で…

長編小説「昭和」その81

そんな臭いも 何のその 蚊に刺されるより ましです。 蚊帳の中に入るのには ある流儀があります。 蚊は 人間の 臭いや 二酸化炭素によってきます。 江戸時代の 末期の頃 小作人は よく働きます。 蚊のでる時には 汗の出る時です。 蚊が 人間を見付けるのに …